老人ホームの選び方

大切なお金のお話

有料老人ホームは入居時に必要な費用がございます。
入居一時金や家賃の前払い分や居室供用部を使う権利を取得する為の費用など施設ごとに入居時費用の内訳は異なっております。老人ホーム側で定めた一定期間で償却され、何らかの理由で償却途中に退去された場合、未償却部分が返金されます。ここではある施設の料金体系の具体例をあげてお話させて頂きます。

神奈川県内某所の有料老人ホームの場合

入居一時金例

600万円 入居時20%償却 期間は4年(48か月)

入居一時金返還金例

入居期間 返還金額
12ヵ月経過 360万円
24ヵ月経過 240万円
36ヵ月経過 120万円
48ヵ月経過 0円

※48ヵ月経過後新たに入居一時金の支払は必要ございません。

注意事項ポイント①

入居一時金の20%から30%の費用が償却される施設が殆どです。3ヵ月以内の退去は返還されるがそれ以降は戻ってくることのないお金です。あまりにも入居時償却が大きい施設は退去しにくい施設と言ってもいいでしょう。

注意事項ポイント②

償却期間後に新たな入居時費用が必要ない施設の例を記載しましたが施設により期間設定型や入居一時金0円方式など料金体系も様々です。入居される方の年齢や、その有料老人ホームに何年住み続けるかにより理想的な料金体系も異なってまいります。

※ある施設の例をあげていますのでこの償却システムが全ての施設で適応されるわけではございません。

続きまして有料老人ホームに入居し続ける為に必要な月額利用料についてお話させて頂きます。月額利用料といっても施設によりその内訳は異なります。管理費の中に光熱水費が含まれているかどうか、個別で買い物に付き添ってもらった時の費用など確認の必要な項目は多岐にのぼります。

月額利用料の注意事項について

注意事項ポイント③

月額利用料に含まれる費用と含まれない費用の確認は必ずしてください。

チェックが必要な項目

  • 水光熱費
  • 寝具のレンタル代
  • 介護サービスの費用(上乗せ介護費)
  • 食事代(治療食が必要な方はその金額も)
  • レクリエーションに係る費用
  • 病院等への付き添い費用
  • 医療費とお薬代

注意事項ポイント④

介護付有料老人ホームの場合、介護保険の特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、要介護度により介護サービスの費用はある程度一定ですが、住宅型有料老人ホームの場合、在宅の介護サービスを使うため、必要な介護サービスの量によって料金が異なってきます。担当の介護支援専門員様が組まれるケアプラン(介護計画)に注意してください。

注意事項ポイント⑤

介護付有料老人ホームといってもどのような介護サービスを受けても料金は一定とは限りません。通常決められた以上の入浴介助や個別の外出付添などには課金される場合もあります。個別介護サービスの料金表も確認しておく必要がございます。

注意事項ポイント⑥

有料老人ホームから病院へご入院された場合、入院費と有料老人ホームの月額利用料を同時に支払う必要があります。有料老人ホームの居室を維持しておく費用としていくらかかるのか事前に確認しておく必要があります。

料金は有料老人ホームごとにその算定根拠や費用徴収の仕組みも異なります。
個別の有料老人ホームの料金についてお聞きになりたい場合は老人ホームの窓口までご連絡お願い致します。