老人ホームの選び方

特別養護老人ホームは空いてないのか

紹介センターに特別養護老人ホーム(以下、特養)について問い合わせると必ずといっていいほど返ってくる答えが「残念ながらすぐに入れないんです。」という返答です。
当然、紹介センターは特養に入られては売上になりませんから空いて無いと言うに決まっています。
実際、本当に入れないのか疑問に持つ方が多いのではないでしょうか?
 
実は、特養は一時期に比べ随分入りやすくなっています。
一番の大きな理由は原則入居時の身体状況が要介護3以上の方というような制度変更があり軽度要介護者の申し込みを抑制しているからです。
厳密に言うと要介護1や2の方も申込はできますが、なぜ軽介護者にも関わらず申し込みが必要なのか理由付けが必要です。
また、古い多床室の特養は新規開設が抑制され、個室のユニット型タイプが新設の特養ホームの大部分を占めるが故に利用料金が高いことが利用控えに繋がっています。
その他、サービス付き高齢者向け住宅やグループホームなどの特養以外の受け皿が増えたことも要因の一つです。
つまり、申し込めば入れる可能性はあるのです。
 
 
入居申込方法は自治体により異なります。地域包括支援センターで受け付け一旦行政で入居応募者の優先順位をつけてから各ホームにリストを配る自治体もあれば、入居受付業務は全て各ホームに任せ、施設の優先入居基準に照らし合わせて優先順位を決めてくださいというやり方もあります。
また自治体によってはお住いの自治体に住民票が無ければその自治体内の特養は申込ができないという自治体もあります。
急ぎであれば有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に入居しながら特養の順番を待つというのも選択肢の一つです。
希望は捨てずに特養の申し込みは進めてください。
 
老人ホームの窓口 吉田